大変お待たせいたしました。
先週にご案内申し上げました,楽譜集の「MELE-HULA(メレ・フラ)」の第1巻・第2巻ですが,諸々の準備が完了いたしましたので,発売いたしました。
弊社ホームページにおきましても,ご案内を開始しておりますので,どうぞご利用ください。
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大変ご無沙汰いたしました。少々ブログの更新が途絶えてしまい,申し訳ございません。
さてこのほど,楽譜集の新刊をご案内させていただきます。

タイトルとなっている「MELE-HULA(メレ・フラ)」の“MELE”とは,ハワイ語で「歌」を意味し,“HULA”は皆様も御存知,「踊り」を意味します。ハワイ伝統のフラ・ソングの中でも,特に重要な楽曲を,各巻15曲ずつ厳選しています。
日本ハワイアン音楽協会の専務理事で,ナレオ・ハワイアンズのリーダーでもあられる白石信先生と,全日本フラ協会の理事長を勤められている日本におけるフラ界の第一人者,マイレ本間先生の共編で発行,各曲の解説文には,フラを踊る際に重要となる大意も含まれており,ウクレレを演奏される方やフラ・ソングを歌われる方には勿論,フラ・ダンサーの方にも是非お勧めの曲集です。
写真をご覧の通り,ハード装丁で製本され,本文は色鮮やかな2色刷り,ささやかな高級感をお楽しみいただけると思います。
実はこの曲集・・・
最初に発行されたのは,今から20年前の1993年(平成5年)に遡るのです。
これまでも,多くの方にご愛用いただいてきましたが,ハワイアン音楽愛好家の年齢層の拡大をはじめ,我が国におけるハワイアン音楽やフラを取り巻く環境の変化などを踏まえ,よりお求め易い価格に,ということで,このたび,発行時の定価3,000円から若干のお値引きを実施,各巻とも,
本体価格2,400円にて,再度のご案内をさせていただく運びとなりました。
お値下げに伴う諸作業により,申し訳ございませんが,ただ今準備中でございます。遅くとも来週中にはお取り扱いを開始する予定でございます。
弊社公式サイトにおきましても,同時にお受付を開始いたしますので,恐れ入りますが,今しばらくお待ちくださいませ。
本ブログでも何度かご紹介しております「
Do the HULA HULA」とは,また一味違うハワイアン曲集として,お楽しみいただけることを,心待ちにしております。
コンサートのお知らせで予告させていただきました,
NSS‘96(New Sound Scape ‘96)の第12回コンサートに行ってまいりました。
今回は、
「『8』に遊ぶ」というテーマの下,メンバーの作曲家諸氏は「8」に関連付けられた作品を発表,音楽史上に残るクラシックの名作からも「8」に因んだ作品を選曲し、更には、コンサート開催日までも「8月8日」にするといった徹底ぶり。
共通のテーマをもとに,それぞれ個性の異なる作品が一堂に会するというのは,それ自体がコンサートを盛り上げる要因になると思い,私にとっては非常に興味深いコンサート・スタイルです。
各作品につきまして,僭越ながら,私なりに感じたことを,簡潔にまとめてみました。
プログラムの冒頭は,クラシック作品。しかしながら,「8」に関連した作品が意外にも少なく選曲に苦慮されたとのこと,数字の「8」ではなく,“発音が同じ”昆虫の名前に因んで,リムスキー=コルサコフ作曲の「
熊蜂の飛行」が演奏されました。フルート,マリンバ,ピアノという,一見奇を衒った編成でしたが,情景描写は実に見事でした。
続いては,真島圭氏のピアノ用組曲「
八つの小品」。既存の作品に,今回のための書き下ろしを交えて8曲にまとめた,とのことでした。本人による解説でも述べられているように,絵画展を鑑賞しているかのような趣が感じられました。
3番目は,学生時代からの旧友・和田恵さんの「
エリックに捧げる8つの詩」。曲名の「エリック」とは,「オペラ座の怪人」のことで,エリックが登場する小説「ファントム」における,8つの情景や心理を音で描写した作品,ということでした。無伴奏のヴァイオリン独奏により,美しくも,どこか物寂しさを帯びた音色に,心が揺さぶられるようでした。
次は,ドヴォルザークの「
交響曲 第8番」作品88より。作曲者本人によるピアノ連弾用編曲で,第3楽章のみの演奏でした。交響曲の通し番号のみならず,作品番号にまで,今回のテーマの「8」が潜んでいること,更にはドヴォルザーク本人の手により,このような連弾作品が生まれている事実も初めて確認でき,私にとって発見の多いプログラムでした。オリジナルの管弦楽版には無い,繊細で細やかな音使いが,ピアノ連弾ならではの魅力と感じました。
休憩を挟んで,5番目のプログラムは,小林弘人氏の「
秋立ちぬ」。ピッコロまたはバス・フルート独奏による5つの作品で,フルートとの音域差がそれぞれ1オクターヴ(8度)上と下という,楽器の特性の部分に「8」の数字を絡めた発想から,意外性を感じました。晩夏の熱っぽさが残りつつ,澄み切った空気,長く伸びつつある日陰,水面を撫でるひんやりとしたそよ風・・・と言った様な,秋独特の風景を描写しているかのよう,季節を先取りした,哀愁こもった音色に,魅せられました。
続いては,シベリウス作曲「
ソナチネ」(作品80)より 第3楽章。ピアノ独奏のための「3つのソナチネ」(作品67)は,弊社で編集しました「
シベリウス・ピアノ名曲集」(ドレミ楽譜出版社 刊)に掲載しておりますが,それとは別作品で,ヴァイオリンとピアノによるデュオです。「フィンランディア」「交響曲 第2番」「組曲カレリア」などダイナミックな作品の陰でひっそりと咲いている花のような,可憐で美しい作品でした。
7番目は,林きららさんの「
トルソ ~マリンバソロのための~」でした。曲名の「トルソ」は,奈良・唐招提寺の如来形立像のこと。頭部や手足が失われているその姿から,オクターヴ内の12の音全てを使わず,8つの音のみを使用しているようですが,それは決して「不完全」なのではなく,このような形にこそ「美」が存在している、という意義が込められているかのよう。マリンバのウッディな音色からも,作曲者が視覚で捕らえたものが,直に再現されているように感じました。
最後は,山口哲人氏の「
8つの夜の断章」。本コンサート唯一の声楽作品で,立原道造の,8編の短い断章をテキストに用いられ,メゾ・ソプラノとピアノ伴奏で奏でられました。詩から捉えられる感覚が,ストレートに音で再現された,と感じられるような旋律の流れ,和声の動きに,自然と歌の世界に引き込まれるようでした。
第13回のコンサートは,再来年(平成26年)あたりの冬,を予定されているとのこと。
平成8年の「第1回」を皮切りに,今回の開催まで実に17年。途絶えることなく脈々と続けてこられた,皆さんの地道なお姿に,畏敬の念を抱きました。
そして,この先永続的に,NSSの活動が続くこと,より多くの人々に知れ渡ることを心から願い,私どもがそのための大きな力とならねばらなないと,心に硬く誓いました。
ドレミ楽譜出版社でお馴染みの「こどものミュージカル」シリーズに,新刊が発行されることになりました。
この8月には,「いばら姫」「かわいいポストマニ姫」「くるみわり人形」「新・おやゆびひめ物語」「日本昔話・絵本ミュージカル」「ピーター・パンのぼうけん物語」の,以上6点が出版予定となっています。

同シリーズは,国内外の名作童話をもとに,城野賢一先生・清子先生ご夫妻が監修・振り付けをされ,松山祐士が中心となって作曲した,舞踊劇用音楽作品です。これまでに25タイトル以上のCDが,東芝EMIよりリリース。更に,伴奏オケをピアノ用に編曲した楽譜集が,ドレミ楽譜出版社より,CDにほぼ並行する形で発行されてきました。これら楽譜集は全て,弊社で編集制作を受け持たせていただいています。
そして本年4月~7月,CDのベスト盤シリーズが,
(公)日本伝統文化振興財団制作/販売元を
ビクターエンタテインメントとして新たにリリースされることに。
それに合わせる形で,上記6点の楽譜集も,このほど新たに発行されるはこびとなりました。
20年以上の歴史を刻んできた「こどものミュージカル」シリーズは,幼稚園・保育園に通われるお子様をお持ちのお父様・お母様方にとっても,懐かしいと感じられるものが多いことと思います。今後も末永く,より多くの子どもたちに愛用されることを,心より願う次第です。
なお,本シリーズの楽譜集には,現在売り切れとなっているものもありますが,そのうちの何点かは,
弊社ホームページにてお取り扱いしております。楽器店・書店などで見つからないものが,当ページで入手できるかもしれません。是非,覗いて見てください。